lanケーブルには色々な種類がありますが、性能の違いを示す規格としてカテゴリーと呼ばれるものがあります。
このカテゴリーは「CAT」という表記の後に数字が記されており、この数字が大きくなるほど性能が高くなるのが特徴です。例えば「CAT5」「CAT6」などと表記され、そのカテゴリの数字によって対応する通信速度や伝送帯域が変わってきます。
ちなみに通信速度は、一定時間内に送信できるデータ量を表したもので、伝送帯域は、データを送る際に使う周波数の幅を示したもの(幅が広いほどデータが送りやすくなる)になります。一般的によく使われているものとしては、5e・6・6e・7などがあると言えるでしょう。5eと6は、どちらも通信速度が1Gbpsですが、伝送帯域が5eは100MHzで6は250MHzと、倍以上違います。
そして6eと7は、通信速度はどちらも10Gbpsですが、伝送帯域が6eは500MHzで7は600MHzと、多少の違いがあると言えます。そのため、同じ1Gbpsに対応できるものでも、CAT5eよりCAT6のほうが性能が良いということが言えるのです。ただしカテゴリーの数字が大きくなると、lanケーブルの価格も高くなってしまうので、必要に応じてどれを選ぶかを検討することも必要です。会社などで大量にlanケーブルを購入しなければならない場合などは、コストパフォーマンスを考慮して、6よりも安くて同じ通信速度に対応している5eを選ぶというやり方もあります。