パソコンやテレビ・エアコンなど、一般家庭であっても4個以上の家電製品が1つの部屋に設置されるようになりました。今では電化製品は大半が生活必需品と見なされるものであり、生活だけでなく仕事や学習・サービス提供といった幅広い分野でも欠かすことができません。数多くの電化製品があるということは、その数と同じだけの電気ケーブルもあるということです。たくさんの電気ケーブルをコンセントに接続すると、床一面に各ケーブルが散乱して見栄えが悪くなります。
さらに足を引っ掛けて転倒する可能性もあり、綺麗にスッキリと片付ける必要があります。電気ケーブルを片付けるのに役立つ設備が配線ダクトで、今はまだ一般家庭には普及はしてませんが学校や商業施設・会社等では必ずと言っていほど備わっています。電気ケーブルを片付けることに重きを置かれていた設備ですが、現在はさらに付加価値を備えてる製品もあります。そのひとつがショート火災を消火するもので、複数の電気ケーブルを束ねている時に発生しやすいケーブルのショート火災に対応することが可能です。
ショート火災を消火する配線ダクトのことを、「ULタイプ配線ダクト」と言います。ULとは非燃焼プロピレンという素材のことを指し、100度以上の高温になっても燃えて溶けるということはありません。一般的な配線ダクトは塩化ビニール製で燃えやすくてショート火災を防ぐことはできませんが、ULタイプ配線ダクトであれば備えているケーブルがショートしてもダクト内で火を抑えて自然消火が可能です。ショート火災が防げることで、企業や学校など数多くの電化製品を設置する場所に普及しているダクトです。